スマトラオオコンニャクが・・・
(カテゴリ:植物) (投稿日:2019年06月12日)
熱帯アジアゾーンにあるスマトラオオコンニャクをご存知でしょうか?
インドネシアのスマトラ島に自生することからスマトラオオコンニャクと呼ばれており、ろうそくを立てる燭台に似ていることからショクダイオオコンニャクとも呼ばれています。
花は自生地でも目にすることが珍しいと言われ、高さ最大3メートルにもなる巨大花だそうです。夜にかけて開花し強烈な腐臭を放ち、1~2日しか開花しません。とても貴重な花です。
花が咲くためには地中にある球茎(コンニャクイモ)が栄養を蓄えて大きくならなければ花芽を出しません。
当館のスマトラオオコンニャクはまだ開花したことはありません。葉を出し光合成を行い養分を蓄えて開花の準備をしています。
地上部に出た葉芽。2018年7月8日撮影
2018年8月4日撮影
2018年8月19日短期間で急激に生長しています。
2018年8月29日撮影。葉が開き始めました。実はこの地上部全体が1枚の葉なのです。茎のように見える部分は葉柄です。
2019年5月17日撮影。葉がしおれてきました。
2019年6月9日撮影。葉が黄色くなってきました。このように地上部は枯れますが、これは普通の植物が落葉して新しい葉を作るのと同じです。
足元の小さな鉢にはコンニャクイモの仲間の花が咲いています。スマトラオオコンニャクと同じ仏炎苞(ぶつえんほう)が見られます。
2019年6月10日撮影。とうとう倒れてしまったため切り取られた状態です。
切り口のアップです。
植物館出口に展示してあります。是非ご覧ください。
注)サトイモ科のためシュウ酸カルシウム等含むのでお手を触れないで下さいね。