毒のある果実
(カテゴリ:植物) (投稿日:2019年04月20日)
中庭ヨーロッパゾーンのアーモンドの木に実が付き始めました。
アーモンドの果肉は薄く、食用にはなりませんが、果肉の内側の種子の中に入っている仁(じん)の部分を食べます。
この写真は、昨年収穫した種子を割ったものです。中にはだいたい一つの仁が入っていました。
仁にはアミグダリンという成分が含まれており、多量に摂取すると有毒です。
ただし、加熱処理で解毒されるようです。
なお、食用のアーモンドの品種はアミグダリンをほとんど含まないようですのでご安心を。
その他、中庭の中国・アジアゾーンの一番奥、ソシンロウバイにも実が付き始めました。
花後に、花を付けていた部分の花托(かたく)が大きくなり、偽果(ぎか)を形成します。
(偽果とは、子房以外の器官も加わって形成された果実のことです。)
偽果の中に数個の種子が入っていますが、この種子にもカリカンチンという有毒成分が含まれているようですよ。
植物館内の果実には毒のあるものもありますので、決して食べたり触ったりしないでご鑑賞下さいね。