あの花は何?
(カテゴリ:植物) (投稿日:2019年04月14日)
暖かくなり、植物館の中庭にもたくさんの花が咲き誇っています。
そんな中庭でも、ひときわ目立った存在感で「あの花は何ですか?」と聞かれる回数ナンバーワンの花があります。
Euphorbia characias subsp. wulfenii
ユーフォルビア カラキアス の亜種 ウルフェニィ です。
ユーフォルビア カラキアスは変異種や改良品種がたくさんあります。
そして、次いで聞かれるのが「花はどこですか?」です。
ユーフォルビア属の花序はとっても特殊です。
黄色い花びらのように見える部位は「苞(ほう)」です。
苞の中に雄花(青丸部分)と雌花(赤丸部分)が咲いています。
雄花と雌花には花びらなく、それぞれ1個の雄しべと1個の雌しべだけがあるようです。
ちなみに、4つの三日月の様に見える部分からは蜜が出て濡れているそうです。
こちらの写真では、1つの花序の中から、さらに二叉分岐して花序を付けていますね。
本当に特殊な花の付き方です。
ユーフォルビア属の種類は2000種以上あります。
砂漠から湿地まで、様々な環境に適応進化し形態的に多様です。
寒さに弱い種類も多いのですが、ユーフォルビア カラキアスは氷点下に耐える寒さに強い種類です。
他にも、植物館内には様々なユーフォルビア属の植物があります。例えば、
フトハナキリン Euphorbia milii var.hislopii
ランガク Euphorbia abyssinica
などがあります。本当に見た目も違って多種多様ですね。
ぜひ、植物館に来てご覧になって下さいね。