初開花
(カテゴリ:植物) (投稿日:2019年04月10日)
熱帯アジアゾーンのスマトラオオコンニャク横の展望デッキから下を見下ろしてください。
なんだか鳥のようなものが見えませんか?
アリストロキア リンゲンス。初開花です‼
花のように見えるのは萼(がく)で、筒状に丸く変形しています。
鳥のくちばしのように開いた部分の内側には、ハエなどの昆虫を誘引するための毛が密生しています。
この毛は奥の方向に毛先を向けていて、雌性先熟で昆虫が入り込むと、逆毛で脱出できなくなります。
雌性期が終わり雄性期になると、逆毛が縮んで花粉を付けた昆虫は外に出られるようになります。
その後、別の雌性先熟のアリストロキア リンゲンスの萼筒に入った時にうまく受粉できる仕組みになっています。
現在、同属のアリストロキア サルバドレンシスも咲いていますよ。
アリストロキアの萼が赤茶色なのは、肉の腐った色を真似ているという説もあるそうです。
色でハエなどの昆虫を誘っているのかも知れませんね。
また、展望デッキからは、現在開花中のオオバジャカランダもご覧いただけます。
アリストロキア リンゲンスと同様、オオバジャカランダも熱帯アメリカゾーンに植栽されているのですが、熱帯アジアゾーンの展望デッキから見下ろされた方が見えやすいと思います。
ジャカランダは世界三大花木(ジャカランダ、カエンボク、ホウオウボク)のひとつです。
アフリカゾーンのカエンボクの花と共にお楽しみください。