何となく気になる・・・
(カテゴリ:植物) (投稿日:2018年02月08日)
長年、ミュージアムに勤務しながら、気にはなるけどほとんどスル―してきた植物の一部をご紹介します。本日ご紹介するのは、何れもサボテン科でブラジル原産です。
朝の霜(アサノシモ)、猿恋葦(サルコイアシ)、星座の光(セイザノヒカリ)です。アフリカゾーンと南アメリカゾーンの間にある赤い山のトンネルを抜けたところにあります。山の中腹に展示してありますので、トンネルを抜けて振り返らなければ気づかないまま行ってしまうことになります。
いずれもサボテンには見えませんが、立派なサボテン科の植物です。只今「朝の霜」が開花中です。花の中心部から突き出た雄しべを、霜柱に見立てて付けた名前なのでしょう。朝日があたるとキラキラしてきれいです。
朝霜は、俳句では冬の季語。はかなく消えやすいことのたとえでもあります。小生、俳句をたしなむ風流人ではありませんが、この季節に良く似合う名前ですね。また、もしこのサボテンに朝霜の様なはかなさを見て命名されたのであれば、なお素敵なのですが、多分これは違います。「朝の霜」の花は、結構長持ちします。「猿恋葦」「星座の光」という名前も気にいっています。トンネル抜けたら、この記事を思い出して振り向いて下さいね。(D)
朝の霜(アサノシモ)
猿恋葦(サルコイアシ)
星座の光(セイザノヒカリ)
赤い山のトンネルを抜けたところ。中腹の左右に展示してあります。