いつまで待っても咲かないと思ったら・・・
(カテゴリ:植物) (投稿日:2017年12月27日)
私のツアーガイドでは、いただいた時間に余裕がある時は、温室に入る前のエントランスゾーンから見える中庭(中国ゾーン)にある「タイリンミツマタ(ジンチョウゲ科)」からご案内します。
名前のとおりミツマタ(三椏)の園芸種です。ミツマタは、和紙の原料として有名ですね。お札の原料でもあります。この低木、見事なまでに三つ叉です。枝という枝が三つ叉で、それぞれの枝の先も三つ叉です。思わず笑ってしまいます。「時には二叉でいこうとか思わないのか・・・?」
昨年9月頃だったか、蕾が付き、10月頃には今にも開花しそうな雰囲気になりました。咲いたらすぐにブログに書こうと楽しみに待っていたのですが、待てど暮らせど開花しないので、肥料や当地の気候に問題があるのではないかと思い、担当者に確認したところ「ミツマタは蕾のまま冬を越し、来春咲くでしょう」とのことでした。
「紛らわしいなぁ、今にも咲きそうなのに。春に蕾を付け一気に開花すれば良いのに・・・」そんなことを思いながら咲かないとわかっている蕾を観察しているうちに落葉してしまいました。でもよく考えれば、蕾で冬を越して春に開花する花はたくさんありますね。サクラもそうです。気長に待つことにしました。
温室に入る前のエントランスゾーンから右手に見えますので、是非ご覧になって下さい。開花しているように見えますがまだ蕾です。来春には、白と黄色が混ざった花が咲くでしょう。(D)
落葉前のタイリンミツマタ
枝という枝が三つ叉です。
蕾。咲いているように見えますが、蕾です。