一度、開いてみてくれないか?
(カテゴリ:植物) (投稿日:2017年12月22日)
このブログで何度か書いていますが、「全ての植物の色や形には意味がある」そうなので、ユニークな植物を見るたびに「何故」と考え、純粋に花を楽しむことができません。職業病みたいなものですね。
ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉 アオイ科 ペルー~ブラジル)が満開です。でも、本当は「満開」とは書きづらいのです。この花、花弁が開ききらず、頷いたように下を向いたままです。アオイ科なのでハイビスカスの仲間です。もし、開けばハイビスカスの様な鮮やかな赤い花が咲きそうなのですが・・。
で、「何故?」と考えるのですが、よくわかりません。「大きなハイビスカスに劣等感を感じているのかも」「昔経験したつらいことを、忘れられないでいるのかも」それとも「単に恥ずかしがり屋なのかも」・・・。
こんなことを考えながら鑑賞するのも一興です。場所は、熱帯アメリカゾーンです。
今冬は寒い日が続いているので、思うように温室の温度も上がらず、担当者は苦労していることでしょう。それでも熱帯アメリカゾーンには、たくさんの花が咲いています。アセロラの実も真っ赤です。滝の音といい、美しい花々やたわわな果物といい、とっても癒される空間ですよ。冬こそ、ミュージアムにお越しくださいね。(D)
ウナズキヒメフヨウ(アオイ科。メキシコ、ペルー~ブラジル)。これで満開です。
アセロラ(キントラノオ科。熱帯アメリカ)。真っ赤ですよ。
ユーフォルビア レウコケファラ(トウダイグサ科。メキシコ~コロンビア)。白い花弁に見えるのは苞。苞の真ん中にある小さな
白い部分が花弁です。
グロキシニア シルバティカ(イワタバコ科。南アメリカ)。熱帯アメリカゾーンで、今一番目立っています。
ポインセチア(トウダイグサ科)。珍しい八重です。