山火事を待っていたのか!
(カテゴリ:植物) (投稿日:2017年11月18日)
世界を旅する植物館中庭のヒース バンクシア(ヤマモガシ科 オーストラリア東部)が満開です。ヒースバンクシアの花は、色鮮やかな橙色で、また丸いタワシが立っているような風変りな姿から、かなり目を引きます。
さらにこの植物の特徴は、花後に袋果ができるのですが、これが固く、少々のことでは開かないのです。自然界にあっては、唯一山火事で開くらしいのですが、当館のヒース バンクシアも本当にその一種なのか確認ができないまま、自信のないガイドをしてきました。
中々結果(実を結ぶこと)もせず、確認もできないでいましたが、コンシェルジュの一人が、今年の5月頃、木枝の茂みの中に一つだけ結果していたものを発見し、半年間観察していたことがわかりました。一昨日、専門スタッフとそれを採取し、実際に手にとって、その硬さを確認し、ホール内に展示しました。その硬さや半年間も開かないで待っていたことから、これまで解説してきたとおり山火事で開く品種であるとあらためて確認しました。
やっぱり、山火事を待っていたんだな!
ヒース バンクシアは、ミレニアムオリーブとボトルツリーの間にあります。(D)
ヒース バンクシア
ヒース バンクシアの実。約5cm。
ホール内に展示しています。合わせて、他品種の大きなものも展示しています。
ヒース バンクシアの花