パンダじゃないよ、バンダだよ
(カテゴリ:植物) (投稿日:2017年11月12日)
次のブログはどうしましょう?と相談したところ
「バンダセルレアがきれいだから」ということで、
植物管理班長の口から飛び出したのが、上記のタイトル...!
【バンダセルレア】
青く美しい花を咲かせる、原種系のランです。
現在、熱帯アジアゾーン・タコノキの横にてご覧いただけます!
『バンダ』という名前は『まとわりつく』という意味の
サンスクリット語からきているようです。
そう、動物のパンダとは全く関係がないのです!
では、一体まとわりつくとはどういうことなのか?
実はこの、地面に潜らないむき出しの根に由来しています。
バンダは『着生ラン』と呼ばれるタイプのランで、
樹木や岩の表面に根を絡ませて(=着生して)生育します。
私たちの想像するいわゆる『普通の植物』、
根を土の中などに張り巡らせて水や養分を吸う植物たちとは、
少し違った生活を送っているのです。
ランの根はスポンジのような細胞層に覆われていて、
根にかかった水分を染み込ませてたくわえます。
右うしろに写っているタコノキの気根とは
また違った構造や役割を持っているようです。
栽培担当のスタッフによれば、
「根がむき出しの分、水分や温度の管理には特に注意が必要」とのこと。
夏場などは根が乾くたび、日に3~5回は水を与えます。
せっかくなので、他にも館内の『パンダ植物』を探してみました!
【ヘミグラフィスレパンダ】
パンダと聞いてまず思いついたのがこれ!
名前に1頭パンダを飼っているのですが、
これも動物のパンダとは関係がなく、別の由来があるようです。
【ハンカチノキ】
これはきちんとパンダに関係しています!
パンダを発見したのと同じ学者が発見したことから、
『植物界のパンダ』と呼ばれているそうなのです。
今の時期はハンカチのような白い苞は見られませんが、
落葉して丸い実をつけた冬ならではの姿を楽しむことができますよ!
植物栽培スタッフ