ニュートンのリンゴが大きくなってきました
(カテゴリ:植物) (投稿日:2017年06月15日)
ミュージアムの玄関前の庭に植えてあるニュートンのリンゴが大きくなりました。その奥のメンデルのブドウも良い感じ。ブドウは例年になく粒ぞろい。
このような時季には、植物館ガイドの際、リンゴやブドウもご紹介するようにしています。
しかし、「ニュートンゆかりの由緒ある」とか「メンデルゆかりの・・・」とお話ししても、眉つばで聞かれているような気がしてなりません。
でも、本当なのです。
ニュートンのリンゴの木は、故郷イングランドで大事に保存されています。その接木苗が、イギリス国立物理学研究所長から日本学士院に寄贈されました。その木が東京大学大学院理学系研究科付属「小石川植物園」に寄贈され、その枝を、1994年に当館が分けてもらい育ててきたものが、今、玄関で立派に育っているニュートンのリンゴの木です。
万有引力の法則発見のきっかけとなったと言う逸話は、万有引力をわかりやすく説明するための後世の創作と言う説もあるようです。いずれにしても良くできた逸話で、説得力があります。何故なら、このリンゴはとても落ちやすく、何故、こんなに簡単に落ちてしまうのだろうと思わず考えてしまうからです。ニュートンも同じように疑問に思ったとしても不思議ではないですよね。
300年以上前のイギリスの歴史的な逸話のあるリンゴの木の実を、目の前で見ることができるなんて、面白いと思いませんか?(D)