植物館ラボ「接木をしてみよう!」
(カテゴリ:植物) (投稿日:2022年08月04日)
皆さん、こんにちは!
今日は、8月3日に開催した植物館ラボのワークショップ「サボテンの接木をしてみよう!」の報告のブログになります。
講師は、普段植物館のサボテンを管理している中塚さんと越智さんです。
当館は昭和40年にできたサボテンドームが始まりの植物館で、サボテンと共に大きくなった施設といっても過言ではありません。今回はそんなサボテンの接木を体験できるWSを初めて開催しました。
まずは「接木」とは何なのか、接ぐメリット、適した時期やポイントなどをワークシートを用いて学びました。難しい話がたくさんありましたが、皆さん一生懸命聞いていました。
さて!座学が終わったら次は実践です!
まずは「台木」と「接穂(つぎほ)」を選びます。
今回は台木にベニバナウチワ
接穂には当館で育った花サボテン2種
を使用しました。
選んだ次は
台木と穂木の接着面を水平に切る作業です。
台木と接穂の間に少しでも隙間があると、なかなかついてくれません。如何に水平にキレイに切れるかがポイントになってきます。水平に切れた!と思っても意外とそうでもなかったり...簡単そうでとても難しい作業です。中塚さんや越智さんにチェックしてもらいながら慎重に進めていきます。
切った後は糸で固定していきます。
均等に力が加わるようにしっかり縛っていきます。しかし強すぎても組織が崩れてダメになってしまうんです。この力加減が非常に難しい...管理スタッフの越智さんもここで何度も苦戦したと話されていました。
完成するとこんな感じ!
最初から最後まで難しいことばっかり...!このサボテンの接木を9割5分の割合で成功させる中塚さんは、まさに接木の達人!かっこいいですね。
後はこの状態で約1週間様子を見て、糸を外します。1週間でつかなければまずつくことはないそう...皆さんが接木したサボテンが無事つく事を祈っています。ご参加いただきありがとうございました!