植物館ラボ「光を色で分けてみよう!植物が好きな光を見つけよう!」
(カテゴリ:植物) (投稿日:2022年07月31日)
皆さんには好きな色ってありますか?赤色・青色・黄色...私たちの周りは様々な色であふれています。
人にそれぞれ好きな色があるように、植物にも好きな色があるの?今日はそんな謎にせまる、とても興味深くそして楽しいワークショップが開催されました!
今日のWSの講師は山口大学大学院創成科学研究科 荊木康臣教授です。まずは色の説明からありました。
私たちが太陽光や電灯を見ると白く見えますが、じつはこれ赤・青・黄などの色が混ざったもの。そしてその光を実際に色に分けて見ることが出来る「分光器」を制作しました。
大学院のお兄さんお姉さんが優しく教えてくれました
出来上がった分光器で光を観察します。何色が見えるかな?
分光器から覗くとこんな感じ。光は何色にも分かれて見えます。
光によって含まれるそれぞれの色の量も変わってきます。
以上のことを踏まえた上でいよいよ!植物の好きな色は何色なのかを探っていきます。植物は人がモノを食べるように太陽の光と二酸化炭素を吸収して光合成を行います。そこでまず植物の葉に光を当ててみました。葉が吸収する色は何色でしょうか?
葉に光を当てると...
青色と赤色が減りました!これは葉が青色と赤色を吸収していることを示しています。つまり植物は赤色と青色が好き⁉
この後さらに、植物に赤色・緑色・青色と3色の光を当て、二酸化炭素の吸収が一番早いのは何色かという実験も行いました。結果は赤色が一番早く、次いで青色緑色という結果となりました!
最近では工場内で野菜の栽培などされていますが、ブルーライトが使われているのはこういうことだったのか!と目から鱗の思いで聞いておりました。なるほどの連続です!!
少し難しいところもありましたが、小学生の皆さんにもにわかりやすい解説でとても楽しい実験でした!理科が大好きになるの間違いなしです!今回制作した分光器もおうちに持って帰れるので、色々な光を調べてくださいね。
ご参加いただいた皆さん、そしてご協力いただいた山口大学荊木教授と大学院生の皆さん、ありがとうございました!