万葉集より早春の花
(カテゴリ:植物) (投稿日:2022年02月07日)
皆さんこんにちは。朝晩の気温はまだ低く相変わらず肌寒さを感じますが、春は確実に少しずつ近づいています。今日はそんな春を感じさせる植物をご紹介します!
Edgeworthia chrysantha 'Grandiflora'
タイリンミツマタ
ジンチョウゲ科
たくさんの小さな蕾がきゅっと集まっている様子がわかりますか?その蕾が周りからゆっくりとほどけ、ほころびはじめています。じつはこのほころんでいるのは花弁(かべん)ではなく萼(がく)です。萼(がく)の内側は黄色く色付いており、外側はビロード状の白い毛に覆われています。すべての蕾が開くと半球形となり、遠くから見ると三つ又にわかれた枝先に黄色いポンポンがついているようでとても可愛らしいですよ。
現在の様子です。落葉しているので枝先の三つ又の様子がわかりやすくなっていますね。万葉集では三枝(さきくさ)として早春の歌にも詠まれている植物です。「令和」も万葉集の歌から引用されましたが、自然や植物のうつろいはいつの時代も歌に詠みたくなるほど心惹かれるものですね。皆さんも植物館で万葉の時代に思いを馳せてみませんか?
「タイリンミツマタ」は当館中庭の中国・アジアゾーンでご覧いただけます。