「パピルス紙」作製中
(カテゴリ:植物) (投稿日:2017年03月23日)
ミュージアムに勤務して以来、いつか挑戦してみたいと思っていることがあります。
それは、(旧)熱帯植物室の池の中に展示してあるパピルスを使い、古代エジプトで作っていたとされる紙を作ることです。
パピルスは水質浄化能力があることから、環境教育や水田や河川浄化の為に、パピルスを栽培されているところがありますが、本当に有益な植物です。
秋になると、市内外の小学校が校外活動として、ミュージアムにたくさん来られます。来館した小学生達に、環境保護における植物の必要性・有益性について解説をするわけですが、その際、例としてパピルスをよく利用します。
そんなパピルスですが、パピルスと言えば、やはり、「古代エジプト」と「紙」ですね。
製造方法が現在の紙とは異なりますので、紙状の筆記媒体と言った方が正しいかもしれません。
それはともかくとして、先般、リニューアル工事の為に、沢山のパピルスが伐採されましたので、それを使って念願の「紙」を作ってみることにしました。試行錯誤ですが、うまくいけばまた、報告します。(D)
パピルスの幹を切れば、切り口はきれいな三角形。つまり、幹は三角錐で、平らな面が三面あります。
紙は、この平らな面をスライスして作ります。
ときわミュージアムの(旧)熱帯植物室の池に落ちる滝。この滝の手前にパピルスが展示されています。
パピルス紙作製中。