新たな試み!
(カテゴリ:植物) (投稿日:2020年11月16日)
皆さん、こんにちは!
ときわミュージアム 世界を旅する植物館では、毎月の見どころや360度カメラで撮影した植物館の様子などを、ときわ公園公式YouTubeにアップしています。
そこで今日は新しい動画の紹介です。その動画はズバリ『石炭』がテーマです。
以前から公園内の施設(石炭記念館・ビエンナーレ・ときわ動物園・世界を旅する植物館)が連携をして、園内を散策しながら複数施設を巡ってもらえるような企画が出来ないかと考えていました。そこで湖水ホールのアートギャラリーで開催中の「炭都探訪 石炭×彫刻」の企画展に合わせ植物館では、「植物と石炭」「植物とアート」という観点から新たな試みとして石炭記念館とビエンナーレとのコラボレーション動画を作成しました。
植物と石炭?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、石炭は植物から出来ているのです。数千万年から数億年前の植物からできた、と言われています。動画の中では、石炭記念館の学芸員・廣畑さんにわかりやすく解説をしていただいています。
植物とアートという観点からは、以前から植物館では植物を利用した草木染めのワークショップなどを行っており、その中で土や虫も染料になる、ということを知りました。それならば石炭でも染める事ができるのだろうか?と考え、赤間石や竹炭などを活用して染め物などをされている宇部市内在住の田中杏侑さんにご協力いただき、石炭を染料にして染める様子を見学させていただきました。なお動画内で使用した石炭は、公園内の山炭生(やまたぶ)(江戸期の石炭採掘跡)から欠片を集めたものです。(※今回の連携企画のため採集したものですので、個人的な収集等はご遠慮ください。)
(この詳しい情報は、現在開催中の企画展の特設サイトにて掲載されています。)
宇部の石炭は、年数が浅い方で4000万年~6600万年前のものになるそうです。数億年前のものになると、炭化がさらに進み、密度の高い石炭になるそうです。
染料にして染めた色合いを見てみると、宇部の石炭だからこそ出る色なのかな?と感じました。
どのような色に染まったのかは、ぜひこちらの動画を見て確認してみてくださいね。
このブログをご覧になられる方は、植物がお好きな方が多いと思いますが、ときわ公園内の他の施設にも是非興味を持って頂き、訪れるきっかけにしてもらえると嬉しいです。
お待ちしています。