翡翠色
(カテゴリ:植物) (投稿日:2018年02月18日)
熱烈なファンも多い、翡翠色の美しい花『ヒスイカズラ』。
毎年、この花の開花を楽しみにしていて下さる方も多くいらっしゃる人気の植物です。
そのヒスイカズラに花芽が付いたことは先日のブログでお知らせし、
その後の状況もお伝えしていますが、ここ数日でまたまた変化が!!
なんと!
ついに!!
ヒスイカズラの名前にも由来する「翡翠色」がお目見えです!!
写真ではわかりにくいかと思いますが、先端部分に少し色が出てきました!!
まだ「翡翠色」とはっきり言えるほど美しい色ではありませんが・・・
例年、1月中旬以降にその小さな姿を確認できることから、
そろそろでは・・・
と思っていたところ、1月9日の休館日にその姿を確認!!
その時の様子がこちら。
右側が小さな花芽です!
その日から約1カ月半。
花房も日に日に増え、開花への期待が高まるばかりです!!
実は、この花芽を誰が一番最初に見付けられるか・・・
毎年スタッフの中で密かに競争になっています・・・(笑)
本当に密かにです(笑)
頭上にある棚を毎日注意深く観察していても、小さな花芽を見付けるのはなかなか難しい・・・。
植物の栽培をする上で、大切なことはいろいろとありますが、
その中でも「一番」と言ってもいいほど大切なことが、
「植物の状態を正確に把握すること」です。
どんな状態なのかということによって、栽培方法、栽培場所、適切な温度や湿度、
水やりの頻度などが変わってきます。
ときわミュージアムでは約1100種類7400株の植物を栽培、管理しています。
バックヤードや周辺花壇を含めるとその数は膨大な数になります。
その植物一つひとつの状態を把握し、栽培しているのです。
人間でいう「健康状態の把握」です!
しかし、難しいのは、「植物はしゃべらない」ということ。
どんなに状態が悪くても、
「助けて」とか、
「具合が悪いんだ・・・」
「肥料が足りないんだけどな・・・」などとは決して言ってくれません。
だから、栽培管理をする私たちが「気付く」ことが何よりも大切なのです。
毎日よく見ていると、その小さな変化に気が付きます。
植物はしゃべらない代わりに、サインを出してくれます。
花芽を見付けることもその大切な変化の「気付き」なのです。
花芽が確認出来たことによって、その後、どのようなことに注意しなければならないのか、
どのように管理していくのか、ということが変わってくるからです。
そう!
花芽の確認作業は重要な作業のひとつなのです!!
そして今年、そのヒスイカズラの花芽の出現にいち早く気付いたのは・・・
ベテランスタッフS氏!!
私も毎日確認していたのですが、
まだまだのようです(^_^;)
そんなヒスイカズラの花がこちら
一昨年の様子です。
鮮やかな翡翠色の花が、藤の花のように棚からいくつも垂れ下がります。
現在は3ミリ程度の小さなものから、花序の長さが30センチ以上のものまで。
確認できたものだけでも数十個あります。
今年は例年より少し早い花芽の出現でした。
このまま順調に生長していくと早ければ2月下旬くらいには咲き始めるかも?
例年、3月頃から5月頃が見頃となっています!!
2年ぶりのヒスイカズラの花との再会が待ち遠しいです♪♪
開花状況等はブログでもまたお知らせしていきますので、どうぞお楽しみに♪♪
植物栽培スタッフ